ワーママのミカタ

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【学力の経済学】教育に投資すべきタイミング。

 
学力をエビデンスで紐解く
   
教育評論家や子育ての専門家
よばれる方々がいうことも
確かに経験則から真実である場合もあります。
 
 
 
学力」の経済学の著者である中室氏は、
 
これらの人々を否定したいわけではなく、 
彼らがテレビや週刊誌で述べている見解には、
ときどき違和感を拭えないときがある
なぜなら、その主張の多くは、
個人的な経験に基づいているため、
科学的な根拠がなく、それゆえ、
「なぜその主張がただしいのか」
という説明が十分になされていない。
 
経済学がデータを用いて明らかにしている教育や子育てにかんする発見は、教育評論家や子育専門家の指南やノウハウよりも、よっぽど価値がある」
 
と著者は言っています(「はじめに」より)。
 
この本は統計的なデータという誰がみても
客観的な指標から 
育にエビデンス
という一貫した主張で
とても示唆に富む内容でした。
 
「子どもを勉強させるために、ご褒美で釣ってはいけないの?
→ご褒美で釣ってもよい
 
「子どもは褒めて育てるべきなの?」
→ほめ育てはしてはいけない
 
「ゲームは子どもに悪い影響はあるの?」
→ゲームをしても暴力的にはならない」
 
といった子育て中の親からの悩みについて、
科学的根拠に基づいて答えています。
 
ただし、上記の質問の答えには注釈もつけられているので結論のみを鵜呑みにしてはいけません。
 
他にも、
「テストでよい点を取ればご褒美」と
「本を読んだらご褒美」
どちらが効果的か?
 
「頭がいいのね」と
「よく頑張ったわね」
どちらが効果的か?
についての答えも興味深いものでした。
 
教育経済学者である著者が
科学的根拠をエビデンスとする
経済学の観点から
教育を解釈する視点が
面白く、いっきに読みすすめました
 
に、教育にいつ投資すべきか、
また、そのタイミングよりも
重視すべきことについては、
印象に残りましたのでまとめてみます。
 
教育にいつ投資すべきか
  
文部科学省の調査では、
大学卒業までの平均的な
教育費は国公立で約1000万、
すべて私立の場合、
2300万といわれています。
 
親は子どもへの教育について、
たくさんお金をかけることで
見返り(将来の収入)を
期待していることがうかがえ、
著者は、  
経済学では、「将来、子どもが高い収入を得るだろろうと期待して、今子どもの教育に支出をする」のは「将来値上がりすると期待して株を買う」と同じ行為であり、「教育を経済活動としてとらえると、将来に向けた「投資」として解釈できる
と言っています(p73-p74)。
 
「子どもの教育に時間やお金をかけるとしたらいつがいいのか」という疑問に対して、研究蓄積は今後も必要としながらも、ほとんどの経済学者の一致した見解として、
 
もっとも収益率が高いのは、こどもが小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)としています。
 
「収益率」というのは簡単にいうと、
こどもの将来の収入がどれくらい高くなるかということ。
 
つまり、リターンが高いのは、
子どもが小学校に入学する前の教育
ということ。
 
また、ノーベル経済学賞を受賞した
ヘックマン教授の研究結果をもとに、
人的資本への投資はとにかく子どもが小さいうちに行うべき
と示しています(p77)。
 
 
じゃあ、ここで、
明日からでも学習塾に通わせようというのは拙速であり、
ヘックマン教授のいう「人的資本」とは、人間がもつ知識や技能の総称であって、しつけなどの人格形成、体力や健康などの支出も含みます。必ずしも勉強に対するものだけではない」と付け加えています。
 
つまり、勉強も学力以外の能力も重要である、としています。
(つづきます。)
 

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